少し、社内のベトナム人と意志疎通が図れるようになってきました。あることをきっかけに。
これまでの悩みのタネ、「僕が言っていることを理解してくれない」。これが頻繁に起こっていました。いや、今でも起こっているのですが…。
最近、ここに変化が出てきたように思います。「なんとなく」ですが、少し僕の発言をチームメンバーが理解し始めているように思うことが時々でてきました。
例えば、つい最近、新規のテーマの仕事の依頼があり、その仕事を受けるか受けないか、チームミーティングを実施しました。僕の意見はこの仕事を「受ける」というもの。一方、チームメンバーは「受けたくない」というものです。このような意見が対立するとき、双方物別れ状態のまま、僕の強権発動で結論を出すということが常態化していました。
それが今回は異なりました。ミーティングの序盤は双方一歩も譲らずという状態だったのですが、少しずつこの仕事に挑戦しようという雰囲気にミーティングの雰囲気が代わってきました。
どうしてこのような反応の違いが出てきたのか。正確な理由はまだつかめ切れていません。1つ予想できるのは、これまで言い続けてきたことが少しずつ浸透してきた成果なのかもしれないということです。
しかし、これまで伝わらなかったものが、いきなり伝わるようになるものかという疑問が大きく残ります。
そして、もう1つ思いあたる理由が「チーム全体方針」の説明会の実施です。僕がこのチームのメンバーとどうやって一緒に働いていきたいか、そしてチームの将来像をどう描いているか。この2点について、チームメンバーを前に紙にまとめて発表しました。
お恥ずかしいことに、これまで「今後のチーム方針」といった僕の考えの全体像をあらたまった形式でメンバー全員に話したことはありませんでした。本来であれば、現在のポジションの着任初日にやるべきことだったのかもしれません。
ただ、これまで実施していなかった理由はあります。僕自身がこのような発表自体の効果を信じていなかったからです。もっといえば、単なる形式的なものとしてバカにしてきたから。
ただ、今回については反応の変化のタイミングが全体方針発表の後だったこともあり、他に思い当るものがありません。
そうすると、これまで僕がメンバーに何を言っても理解してもらえなかった原因が少しみえてきます。全体像を示せない僕が日々何を言っても、部分的なことで捉えれていたかもしれません。結果、「何を言っているんだ、コイツ?」という反応がメンバーから返ってきていたようにも思います。
形式ばったスピーチに懐疑的な僕が全体像の発表をしたのは今回の結果を期待してのものではありません。これまで直接的に説明しても一向に理解を示さないTさん(メンバー紹介いついてはここを参照)に、間接的なメッセージを送ってみようと思ったのがきっかけです。
そうしたら、意外な副産物が出てきたというのが今回の感想です。初期の目的もある程度達成した様子もうかがえます。
1回の説明でお互いが完全に理解しあうのは無理でしょう。今回は偶然にもいいモデルを一つ手に入れることができました。今後はその伝え方や頻度なども工夫して、今回のインパクトをより大きなものに変えていければと思います。
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