ASEAN諸国の自動車販売台数を比べてみました。
ASEAN諸国の年間自動車販売台数を比べてみた。
2011年ASEAN諸国の自動車販売台数ランキングーインドネシアが域内1位
まず、結果から報告しよう。データは東京三菱UFJ銀行が毎月発行する「ASEAN・インド月報(2012年7月号)」を使用する。そのため、ASEAN諸国ではないが、参考までにインドも含めてみた。
1位はインドが約260万台の自動車販売を記録し、他のASEAN諸国を圧倒する。人口規模のインパクトをマジマジと感じさせる結果だ。
第2位はインドネシア(約89万台)そして第3位はタイ(約79万台)。タイは洪水の影響で前年よりも減少を記録しているが、通常でも80万台程度のため、インドネシアの2位は洪水がなくても変わらなかっただろう。
そして、60万台の販売を記録したマレーシア(約60万台)。域内で人工数が最小の約2,800万人を考慮すると、大健闘(?)といっていい数値だ。
そして最終グループが10万台程度を販売するフィリピン(約14万台)とベトナム(約10万台)。これからのグループ(?)だろう。
予想がはずれた。ー1人あたりGDPランキングと販売台数ランキングは同じではなかった。
ところで、自動車販売台数が一人あたりGDPのランキングとは同じようで同じではない結果になった。これは、僕の予想を大きく裏切ってくれた。
ここで、参考までに一人あたりGDPのランキングを下に示しておく。
この表を自動車販売台数のランキングと比較して見えてくるもの。フィリピとベトナムがそれぞれ、一人あたりGDPでも自動車販売台数でも、下から2番目と最下位という点だけだ。あとは、全てが異なっている。
なお、シンガポールはデータが出ていないので、ここでは除外する。
とりわけ、インドネシアとマレーシアは対照的な結果になった。
インドネシアは一人あたりGDPは域内4位だが、自動車販売台数は1位を記録している。一方、マレーシアは域内2位の一人あたりGDPがありながら、域内自動車販売台数は3位だ。両国の一人あたりGDPの差が3倍ほどあるのに。
購買力には「一人当たりGDP」と「人口規模」が影響する。
安直な予想をした理由を振り返ると、「一人あたりGDP=購買力」といった単純な公式を描いていたことにある。人口規模という要因を見落としていた。
当たり前すぎるほど当たり前だが、人口規模は購買力を測る上で大きな要因だ。インドネシアの2億4千万人の人口規模がこれほどのインパクトを持っているとは思わなかった。
ところで、ベトナムとフィリピンはASEANでも人口規模では他国に負けていない。フィリピンは9500万にで域内2位で、ベトナムは8900万人で域内3位だ。
今のベトナムの一人あたりGDPが倍になると予想される5年後。ベトナムの購買力たるや、とんでもないことになるということか?
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