2012年6月25日月曜日
ここにもあった!ー腰痛探検家
腰痛探検家 (集英社文庫)
高野 秀行
暫くブログを休んでいた理由。-腰痛です。椎間板ヘルニアになり、3カ月以上の入院と手術をしてました。
そんな時、ふと本屋に立ち寄ったら目に入ってきた本書。普段は辺境探検家としてジャングルやら麻薬地帯を闊歩する高野氏による腰痛体験記。
今や「未来国家ブータン」で時の人?
本書は腰痛持ちとなってしまった筆者高野氏が、ひたすら腰痛治療を試していく。これまではジャングルや麻薬地帯が舞台だったのに、今回の舞台は腰痛。ここでも高野ワール炸裂です。
「ミャンマーの柳生一族」で、ミャンマー政権を柳生一族になぞらえた高野氏。腰痛治療の今回はダメな女子の心理にたとえて、展開していきます。痛みが治らず「もう、やめよう」と思いながら、先生の言葉を聞くと、「もう一度信じてみよう」と揺れる患者心理。笑ってしまうけど、腰痛経験者として「そうだよな」と強く頷いてしまうところ。確かに、ダメな女子だ。
この高野氏は約1年半の腰痛との闘病生活で、都合9個の治療法を試していきます。病院の治療である、いわゆる西洋医療を3か所、整体や鍼などのいわゆる民間医療を6か所。なかには犬や猫などのペット向け鍼灸治療の獣医による治療も含まれています。
さらに物事を複雑にするのは、どの医者も異なる原因や病名を並べること。10か所に行けば、10通りの病名、原因と治療法が登場してきます。どれを信じていいのやら…。
筆者の腰痛は結果どうなったのか。結果は本書のお楽しみ。ただ、私が一番印象に残った言葉は「ずっと腰痛で苦しんでいる人は一人もいない」という筆者のお父さんの言葉。
本当に腰痛から解放される日って、くるのだろうか?
腰痛探検家 (集英社文庫)
高野 秀行
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