2012年1月20日金曜日

ラオス国境、犬800匹以上を救出ーおいおい、その犬はベトナム向けでしたか。

 

 

ベトナムでは1月15日からテト(旧正月)が始まります。

一方で、テトを前にこんな記事が。「ラオス国境、犬800匹以上を救出

 

 

タイとラオス国境で、ベトナム向けに密猟された犬が800匹見つかったというニュースです。今回の摘発された密猟業者とは別に、2000匹もの犬を調達するよう依頼されたタイ業者もあったようです。テト(旧正月)を前に、ベトナムで大量の犬肉の調達が必要であり、今回の密輸にいたったと。

 

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この記事の第一印象はタイ、ラオス、ベトナムは地続きでありながらも、やはり文化的価値観が違うなということです。

タイはベトナムの影響を受けていた東北部を除き、犬肉を食べる文化はないようです(「タイの犬食文化」より)。試しに、タイ料理と犬肉をキーワードにネット検索してみましたが、犬肉を使用したタイ料理は出てきませんでした。

タイ仏教の影響から犬肉は「穢れ」あるものとされるようです。

一方、ベトナム(特に北部)では、中国文化の影響から、犬肉を頻繁に食べます。テト前に限らず、毎月一回は穢れを落とすという縁起物という意味合いもあり、犬肉を食べる習慣があります。そのため、高級レストランから路上レストランまで、ベトナム人の日常生活に犬肉レストランは溶け込んでいます。

少し古いですが、2001年のイギリスBBCの記事で「Vietnam’s dog's meet tradition」というものがありました。同記事はベトナム人が犬を食べる理由に加えて、ベトナムの犬肉事情をレポートしています。

同じインドシナ半島にありながらも、一方では「めでたい」食材となるものが、一方では「穢れ」の食材となる。同じ犬肉が正反対の価値を持つことに、アセアン諸国の多様性が少し見えてきます。

 

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そして、3カ国の異文化の側面以上に注目した理由は、べトナム向け物資が、タイとラオス国境で摘発されたということ。3カ国の関係とダイナミックな経済活動の様子が見て取れます。

ラオスはタイの庇護下といった印象があります。週末はラオスからタイのスーパーへ買出しに行くラオス人も多いようです。また、文化的にもタイとラオスは近いものがあり、ラオス国内でタイ語が通じたり、民族衣装もタイとラオスは非常に似ています。

参考までに、ラオスへ進出する日系企業はタイ語がラオスで使えるとうことで、在タイ日系現地法人によるものが多いようです。

一方、ラオスに対しベトナムは最大の投資国です(参考:「ベトナム、対ラオス投資を積極化 電力確保、リゾート開発にも意欲」)。

日常生活ではタイに近いラオスが、経済ではベトナムとのつながりが強い。そんな3カ国の間を、合法的か否かを問わず、物資が行き来している様子が、なんともダイナミックです。

 

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それにしても、犬肉を食べないタイからすると、食用として犬肉を買うベトナムは”おいしい”お客様なんだろうな。

場所が変われば価値が変わるものを交換する。貿易の原点をみたようで。

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