僕が一番困ること。
ミスが起きた時です。どう接するのが一番効果的なのか…。
僕がなぜ、ベトナムでお給料をもらえるか。それは、日本からの指示を細かな作業指示へ落とし込む連絡要員であり、トラブルが発生したら解決を図る調整要員としてです。
連絡要員としては、主に日々のオペレーションが回るような体制作りや、社内のベトナム人スタッフの考え方・価値観を日本側と日常業務を通じて共有化させていくことだと思います。
また、トラブルが発生した際の調整要員としては、まさにベトナム人の心を掴み、トラブル解決に向け動かすことだと思います。
ここで、連絡要員は次回考えることにして、トラブルの調整要員として自分が如何にその役回りを演じるか。ちょっと考えてみました。
トラブルの調整要員として行う僕の行動に、その担当者のミスを責めるべきか否か。これが、今一番の悩みです。
「自分が相手の立場だったらどうか」と考えるのは日本人とベトナム人で文化背景の違いがあり、あまり有効だとは思いません。あくまでも、文化背景を意識しながら対処するのが僕の役割だと思っています。
例えば、こんなことがありました。
Tさんが提出必要書類の締め切り期限日を誤って理解し、僕と日本側へ連絡していました。その期限日は書類(A42枚程度)を読めば、記載されていることであり、確認を取ろうと思えば、簡単に確認が取れる内容です。
ただ、この業務はTさんにとっても、会社にとっても初めての業務です。また、僕自身もその書面内容について、確認を取っていません。
今回の件で、僕が気になった点は以下の部分です。
- なぜ、確認を取らなかったのか。
- なぜ、ミスを発見した時、僕に報告がなかったのか。
- なぜ、解決策を僕に相談しようとしなかったのか。
- なぜ、「スイマセン」と一言謝ることができないのか。
今までの僕は厳しく上記4点を「注意」し、またその原因の「問いただし」をしていました。また、Tさんが普段簡単に口にする「初めてやる仕事だから、間違えても仕方ありません」という発言も、苦言を呈していました。
この方法の方が、より根本的な解決となり、次回以降に同様の問題が発生することを避けられると思っていたからです。
一方、今回は「注意」することも、「問いただす」こともしませんでした。今回実施したことは「解決策」を簡単に指示し、一言「日本へ謝罪連絡をするよう」付け加えたのみです。
これまでの方法が全く効果を生まず、反発しか返ってこなかったからです。やり方を変えてみようと、ふと思いました。
また、反発しか返ってこない過去一連のやり取りから、「注意すら面倒」という気持ちもありました。
結果を先に書くと、今回のやり方の後、僕の指示に対しすぐに反応し、日本への謝罪連絡と解決策への行動を始めていました。
結果オーライといえば、結果オーライなのですが。これでよかったのか今でも悩むところです。
その理由はどこまで根本原因を理解して、Tさんが問題解決を図っているのか、僕の中で不安が残ったからです。つまり、「目の前の問題を解決すれば、それでよし。」とする行動で終わっていないのか、非常に不安になりました。
「責めない」という行為を選択したことで、普段の10分の1のエネルギーで、今回の騒動は収まりました。非常に効率的かつ、僕にもTさんにも悪感情が残らない、願ってもない結果です。
でも、「責めない」ということで、普段の倍以上「根本原因を理解してくれたのか」という不安感が僕の中に残りました。
ただ、この僕の中にある不安感を紛らわすために、「責めている」のであれば、僕の単なる自己満足にしかなっていません。
果たして、「責める」べきだったのか、「責めない」ことで生まれた今回の問題解決結果を「良し」と捉えていいのか。
悩みます。
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