毎年発表がある経済自由度指数2012の発表がありました。
ベトナムは179か国中136位。「Mostly Unfree(ほぼ不自由)」にクラス分けされました。
ベトナムの経済自由度は51.3ポイント、179か国中で136位です。2011年より0.3%スコアを落としました。貿易自由度は向上したのですが、政府の財政政策とマネタリ―政策の悪化が総合スコアを下げてしまいました。
他のアジア太平洋地域の平均スコアが57.3ポイントなので、地域平均を下回っています。ただ、この地域には83.1ポイントのオーストラリア(3位)と82.1ポイントのニュージーランド(4位)があるので、単純に地域平均以下ともいえません。
この指数をアセアン諸国で比較すると、9カ国中7位(ブルネイ除く)になります。ラオス(150位)やミャンマー(173位)よりは上位に行きますが、僕が勝手にベトナムのライバルと位置付けるインドネシア(115位)よりは下回ります。
アセアン域内経済自由度ランキングで意外な結果はカンボジアです。全体で102位。フィリピン(107位)やインドネシア(115位)を上回っています。これは、財政の健全性と投資の透明性が主要因です。
ここで、ベトナムとインドネシア・カンボジアと比較してみたいと思います(下の図)。
3カ国を比較すると、ベトナムがインドネシアとカンボジアを上回るのはビジネスと貿易、そして労働になります。一方、その他の点では下回ります。
ここから2つのことが推測できます。ベトナムとインドネシアを比較した時は、国家運営の経験値の差。インドネシアはこれまで一定以上の経済規模で、国家経営が実施されてきました。最近、急激な成長を記録するベトナムとはその経験値が違い過ぎるようです。
一方、ベトナムとカンボジアを比較した時は両国の経済規模の差。まだ小規模な国家経済で運営しているカンボジアには、最近ベトナム政府が直面する経済問題もまだ出てきていないと思われます。このままカンボジアが経済成長を続ける段階で、カンボジアに色々な問題がでてくるのでしょう。
これから、3カ国のどの国がより経済自由度が高い国へとなるのか。経験値がまさるインドネシアか、まだ未経験だがポテンシャルを秘めるカンボジアか。それとも、今直面する問題を解決した後に実力のパワーアップが予想されるベトナムか。
5年後はかなり異なる結果になっていそうです。
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