2011年12月24日土曜日

ハノイとホーチミンの違い5個

 

ベトナムにいて、まず気になること。

北部の首都ハノイと南部の都市ホーチミンの違い。この2都市で何が違うのかちょっと比べてみました。

 

ハノイとホーチミンはベトナムの2大都市です。ハノイは言わずと知れたベトナムの首都で政治の街。ホーチミンはまさに商業の街。この違いを人によってはアメリカの商業都市ニューヨークと政治都市ワシントンほど違うという人がいます。

実際にベトナムで生活すると、本当に同じ国かと思うほど違っている部分もあります。でも、やっぱりベトナムだなと共通点を持つ部分もあります。

今回はこの異なる2都市の違いを独断と偏見で、ピックアップしてみました。

1.クリスマス、年末、テト(旧正月)

どの国にも大きな年間イベントがあります。そのイベントの雰囲気がハノイとホーチミンで大きく異なります。一番違いを感じるのがクリスマス、大みそか(12月)、テト(旧正月)の3大イベント。両都市で全く異なる街の雰囲気があります。

ハノイではこの3大イベント中、まさに静かな一日です。特に、クリスマスや大みそかは「あったの?」と思わせるほど、日常と全く変わらない光景が広がります。一部のレストランやデパートが何とかこれらのイベントにあやかろうと飾り付けをしますが、一般の人は殆ど関心を示しません。

そして、テト(旧正月)の頃は店が全て「正月休み」の状態。ハノイにテト期間中いる時は、「食料品の買いだめをしておかないと餓死する」と言われるほど、レストランやスーパーは全てお休みとなります。普段は所狭しと走り回るバイクもこの期間だけは路上から姿を消します。東京と同じような光景かもしれません。

クリスマスや大みそかは全く関係がないもの。テト(旧正月)は田舎に帰省し、家族・友人と過ごすものという考えが強くあるようです。

一方、ホーチミンは全く逆の光景が広がります。まさに、商業都市と言われるゆえんかもしれません。

クリスマス、大みそかそしてテト(旧正月)は街の中心部に行けば行くほどバイクと車の大渋滞。人が歩く隙間もないほどに、路上に人・バイク・車が溢れだします。

クリスマスや大みそかなどはベトナム固有のものではないのに…。ホーチミンの人々は外に繰り出し、大騒ぎです。

2.スマイル無料?

かつての日本に「スマイル無料」と掲げたハンバーガーチェーンがありました。スマイルが無料って、こんなにありがたいものかと感じるほど、ハノイとホーチミンで異なります。

ハノイの喫茶店やレストランで、スマイルはまずありません。店員さんは無表情で注文を取りに来て、料理をテーブルまで運んできます。お支払いの時も、ほぼ無表情。

でも、顔なじみになると少しずつスマイルが増えてきます。ハノイの人は若干照れ屋(?)なのかもしれません。

一方、ホーチミンの喫茶店やレストランの店員さんは皆笑顔です。日本ではごく当たり前の光景がホーチミンにはあります。勿論、顔なじみになっても笑顔で接してくれます。

この違い、どこから来るのだろう…。

3.建物の間口と大きさ

ハノイの街並みとホーチミンの街並みでまず異なる部分。建物の間口とその大きさです。

ハノイの建物の間口は非常にせまく、ホーチミンの建物の間口はその2倍から3倍あります。また、一つ一つの建物の高さも2倍から3倍ほどの違いを感じます。一言で経済力の違いと思ってしまえば、それまでですが…。

参考までに両都市の一人あたりGDPは、以下のとおり。両都市の差は約1.4倍程度になります。

一人あたりgdp

4.タクシー

普段使うことが多いタクシー。この違いもハノイとホーチミンの2都市で異なります。

ハノイでは比較的多い4人乗りタクシー。さらにはそれ以外の小型タクシーも多数見かけます。

でも、ホーチミンでは7人乗りが主流です。

この違い、何から来るのか大きな不思議です。予想される答えは税金と利用者の違い。輸入関税の点では7人乗り以上の4輪車は輸入関税や、車両登録税が低くなり優遇されています。また、ホーチミンの方が家族全員でタクシーを利用するベトナム人が多いように思います。ハノイはまだ外国人が中心で、ベトナム人は小型車にギュウギュウ詰めで利用している印象があります。

ただ、本当のところは何なのか。理由は分かりません。

5.北と南で流行るチェーン店

ハノイとホーチミンの両都市で見かけるベトナム国内有名チェーン店。ハノイを中心とした北部発のものは南でも盛況に見えます。一方、ホーチミン発のチェーン店はなんだかさびれているような…。

ブランド

飲食店ばかりなので、北部の方が食べ物は旨いという理由もあると思いますが…。

 

とういうことで、独断と偏見でハノイとホーチミンの違いを5つ並べてみました。

他にも気候の違い、進出する日系企業の違い、日本商工会の会員数や現地日本人数などの違いもあると思います。その辺はまた次回にでも。

 

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